介護の仕上げはストレッチャーの見送り

11月18日の深夜、0時42分の電話で施設に駆け付けた時、出迎えてくれたのは、施設の生活相談員のSさんだった。

さっそく母と対面、涙は出なかった。やっと終わった。長かった。やっと楽にしてやれた。そんな思いだった。

Sさんは、看取りの医師を呼んでくれた。

医師から死亡診断書を受け取ってから、Sさんは母のからだをきれいにしてくれた。

私はそれを待って、葬儀屋に連絡、遺体の搬送を依頼した。

「長いことありがとうございました。やっていただきたいことすべてやっていただきました」
私はSさんに感謝した。

Sさんは泣いてくれた。
息子の私が涙ひとつ流さないのに。

迎えの車が来て、母をストレッチャーに乗せて車へ移乗、自宅へ向かうことにした。

施設の玄関で、Sさんが見送ってくれた。

これがSさんの母に対する介護の仕上げなのだと思った。


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